溺愛プリンス


「ハ!……ハル、おはようございます!」



思わずそう言うと、ハルはその瑠璃色の瞳をグッと細めながら上体を起こした。



「……おはよう」



なんか怒ってる?
同じように身体を起こして、乱れた浴衣を直しながらハルをチラリと盗み見る。




はだけた浴衣。
艶やかな胸元が見えて、すごく色っぽい。

寝癖のついた髪をくしゃりと持ち上げたハルは、うんざりしたようにため息を零した。

そして、その長いまつ毛の向こう側の瞳が、ジロリとあたしを睨む。



ビク!

怒ってる……やっぱり昨日のこと、怒ってる!?