溺愛プリンス


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「ん……」


重たい瞼を開けると、もうすっかり朝になっていた。
少しだけ開いた障子の隙間から光のカーテンが差し込んでいる。






すぐに違和感に気付いた。


だって、だって……!
後ろから抱きすくめられるように、腕を回されているんだから!
しかも、相手は……ハル……。


昨日から……ずっと、こうしててくれたのかな……。


恥ずかしさのあまり叫びだしそうになり、なんとか言葉を飲みこんだ。



瞬間的に昨日の記憶がよみがえってくる。




「……あ、あたしってば、なんてことを……」




たまらず両手で顔を覆ったその時。
肩口に、ふわりとした感触がして、小さく震えた。


え?


指の隙間からゆっくりと振りむけば、ハルの瞳はあたしをしっかりとらえていた。
それは、寝起きっていうか……。