溺愛プリンス


ハルからかも、なんて。

あーもう、やだやだ。
前は、こっちの都合も考えないでいつだって呼び出して来たのに。


2週間だよ?2週間!明日から3週目に入るんだよ!?


……バカバカしい。
はあ、と小さくため息をついてメッセージを開いた。



「ハロルド王子に会いに……」


会いに行って、仲直りしなさいって?
なんであたしが……!



「はーい。次の方~」



そう言って、はっぴを着たおじさんがニコニコと手を差し出した。
よく見ると、『月島』の2軒となりで電気屋を営んでいる安藤さんだった。


「こんにちは、安藤さん」

「あれ、志穂ちゃんじゃないの~。2回回してね」




……カラカラ
コロン!


あ……白い玉。


「参加賞のティッシュだねー!もう1回。頑張って~」

「はーい」


カラカラ……、コロン……。


……赤か。


「ん?」

「え?」



安藤さんが一瞬固まり、後ろを振り返り何かを確認している。
その視線の先を追う。


「お……」


お?



「大当たり~~~!おめでとう、特別賞の温泉旅行だよ~!」



えええええっ!!!?