ハルサクラ




「…えー、というわけで楽しく3年間をすごしてください」







「んー。校長の話し長かったねー。」
「うん。美穂ちゃんなんかウトウトしてよね?!」
「エヘヘー。バレてた?」

入学式から、すごく楽しかった。
美穂ちゃんが話しかけてくれたおかげかな?





わたしたちは、それぞれ教室で担任の先生の話しを聞き、帰った。


〜帰り道〜

「…桜、どう?新しいクラスは」
「うん!なんか楽しかった」
「ほぉー。よかったじゃん」
「苺は…」

「おーい、桜ちゃーん」
後ろから声がする。
「えっ、あっ、美穂ちゃん!」
わたしは美穂ちゃんに手を振った。

「……み…ほ………?」
隣にいた苺が急に震え出した。
「んっ、苺どーしたの?」

美穂ちゃんは
「ふぅー間に合ったぁ」
そう言って
隣で震えてる苺に気づき、声をかけた。
「あの…大丈夫ですか?」
だけど次の瞬間、美穂ちゃんの顔つきが変わった。

「……ま…い…」