ハルサクラ

「ねっ、一人?」
誰かが声をかける。わたしは振り返った。


そこにいたのは
髪がフワフワで目がパッチリしていて…とにかく、可愛かった。


わたしに声をかけたのかな?って思ったけど、違うかもしれない…
わたしはまた、机に顔をふせた。



「ねぇねぇ、一人?」

…えっ
やっぱりわたしに言ってる?そうだよね?
だって、この教室で一人なのはわたしだけ…

わたしは、その女の子をみて
「……わたし…ですか?」
そう聞いた。
そのときあなたは
「もちろん!」
笑ってそう言った。











これが
美穂ちゃんとの出会いだった。