「あれ? 柚乃?」 「あ、音也くん。」 相変わらず真っ赤な髪の音也くん。 片方の耳にはイヤホン、 右手にはipodが握られている。 「どしたの? その荷物。」 「大地に第二資料室に 持ってけって・・・」 ホロリ、とうっすら涙を見せる 「重そうだね。 代わりに持ってこっか?」 「あっ、よろし・・・」 言いかけて終わる。 もしここで頼んだら・・・