「ねぇ、君の名前は!?」 「柚乃、葉山柚乃です!」 「柚乃ちゃん?」 「はい!! 柚乃ちゃんでも、 柚ちゃんでも!! 柚乃でも何でも!!」 「ははっ! オッケーオッケー! じゃあ柚乃って呼ぶよ」 「はいっ!!」 あたしは手を握られたまま、 そう頷いた。 その間も、 大地の顔は険しくなる。 なぜッ!!??