「柚乃。」 「は・・・い?」 大地に呼ばれ、 あたしは肩を揺らした。 「気になってるようだし、 いつかはバレるんだし・・・ まぁ、 バレても特に何もないんだけど」 ハッと、 大地は鼻で笑う。 その姿にあたしは ゴクリと唾を飲み込んだ。 しばらくの沈黙。 チュンと小鳥が鳴いた。 それと同時に、 大地が口を開いた。 「俺達は幼なじみなんだ。」