きみの涙の訳を、僕は知らない。



きみがどんなに辛かったのか




寂しかったのか




悲しかったのか




僕は分からなかった。





それを、別の人間だからだと言えば確かにそうかもしれない。




僕が、気持ちを知る事はできない。




感じ方も、生き方も君とは別だから。






だけど、そういえばどうやったらきみの感情を救うことができるだろう。




SOSに気付くのはいつになるんだろう。





きみの心がズタズタになって、ボロボロになってしまってからじゃもう遅いだろう?






きみと向き合うと決めたときから、僕はきみと向き合わなければならなかったんだ。





きみを少しでも知っておかなければならなかったんだ。