うん、そうだよね!! ただの見間違いってよくあるもん。 そうそう……―― 「現実受け止めなよ」 「ガーン……」 優姫はいつもあたしを現実に引き戻す。 本人は2次元大好き少女なのに。 「……彼氏、モテすぎよ。あんたが選んだだけある」 「優姫……それ、貶してる…?」 「褒めてるのよ。天歌の理想の王子様はホンモノのイケメンって事」 “――まぁ恭介クンには負けるだろうけど”なんて呑気に言える優姫が羨ましい。 そりゃパパはカッコいいし、でも先輩もカッコいいもん!! 「天歌?何やってんの?」