「やるからには上を目指さなきゃだよな」

「…………」

「天歌?」

「先輩、そこ…かなり難しいですよね…」

「まぁまあ難しいんじゃね?」



先輩が希望してる大学って、東京六大学の一つで、誰もが知ってる大学で、かなり難しい大学じゃないですか!!



「桐野の奴、模試でこの大学のA判定出てたんだよ。次元が違うね」



次元が違いすぎるよ……。



「どうすんの天歌?」

「あ、あたし先輩と同じ大学受ける!!」

「あんた、本気で言ってるの!?」

「今からなら、来年…再来年のセンター試験に間に合う…よ!!」



大丈夫、パパの血は伊達じゃない……はず。