いつもはお祖母ちゃん家によるんだけど、今日だけは一大事。
「またいらっしゃいね」
「うん!!」
お祖母ちゃんが中に入っていくのを見届けて、あたしは隣りのドアをノックした。
今日、いるかな……。
「天歌だよー。お祖母ちゃんいるー?」
『待って、今開けるから』
開いたドアの向こう側には、お祖母ちゃんがいた。
「いらっしゃい、天歌ちゃん。今日はどうしたの?」
「はいこれ、肉じゃが。今日はお祖父ちゃんとお祖母ちゃんに話があってきたの」
「話?とりあえず上がりなさい」
「はーい」
中に入ると、お祖父ちゃんはいなかった。



