LOVE★sick




いつもはお祖母ちゃん家によるんだけど、今日だけは一大事。



「またいらっしゃいね」

「うん!!」



お祖母ちゃんが中に入っていくのを見届けて、あたしは隣りのドアをノックした。



今日、いるかな……。



「天歌だよー。お祖母ちゃんいるー?」


『待って、今開けるから』



開いたドアの向こう側には、お祖母ちゃんがいた。



「いらっしゃい、天歌ちゃん。今日はどうしたの?」

「はいこれ、肉じゃが。今日はお祖父ちゃんとお祖母ちゃんに話があってきたの」

「話?とりあえず上がりなさい」

「はーい」



中に入ると、お祖父ちゃんはいなかった。