マンガを読み終えた優姫と一緒に帰る中、話題はもっぱら先輩の事。
「天歌がホレるだけある。あんたの理想にピッタリよ。さすがに恭介クンには及ばないけど」
「でも、パパの次にカッコいい!!」
「それは言える。あたしの父親よりいい」
「奏太オッチャンはバカだもん」
「そう。バカだからね……」
「あたしのママもなんだけどね……」
優姫も認めてくれるようなイケメン先輩。
その彼女があたしだなんて、テンション上がるんですけどっ!!
「さっさとキスしちゃえ。エッチもしちゃえ」
「優姫ぃ〜」
この時のあたしは、これから来る甘い展開に期待してた。
……でも、それだけじゃなかったんだ。



