ママは呑気だけど、あたしは心臓バクバクなんだからね!! 「ち、ちょっとトイレ……」 別にトイレに行きたいわけじゃないけど、トイレに向かった。 「ふぅ〜…」 とりあえず落ち着け、あたし。 ここに、何のために来たんだ。 あたしはケータイを開いて、先輩に電話をかけた。 「もしもし……」 『…天歌? どうした?』 「先輩は再婚に反対なんですよね?」 『反対だけど。天歌、今どこにいる?』 「わかりました。それだけ聞ければ十分です」 『おい、天歌!?お前っ…――』 「――先輩、ごめんなさい」