いつもなら抱きつくあたしだけど、今日ばかりは自重するつもりだったのに。
逆に、ますます抱きつきたくなったじゃないか!!
「それより天歌、綱引き惜しかったな」
「見てたんですか!?」
「そん時だけわざわざ外に出たんだぜ」
「普通は外にいるもんですけどね……」
それよりも見ててくれたなんて!!
あぁ…これは何がなんでも勝たなきゃいけなかったんだ……。
今さら遅いけど。
「後ろから崩れてったもんな」
「はい…」
「相手チームに優姫ちゃんがいたね」
「先輩が大声で応援してくれたら勝てたのにぃ〜!!」
先輩パワーはすごいんだよ。



