ちょっと不良な先輩が、真面目に授業を受けてるはずない。 屋上じゃ今の季節はまだ寒いし、漫研部の部室には先輩はあんまり行かない。 となると、先輩はベッドがある保健室にいる。 「失礼しまーす」 独特の雰囲気が漂う保健室。 その保健室の奥のベッドに、先輩がいた。 「せーんぱいっ!!」 「……ん…」 「あたしです!!」 「天歌…。どうした?」 「先輩に聞きたい事あって」 「授業サボってきたか。悪い子だな」 「先輩には言われたくないですね」 「だな」 先輩がいたベッドにあたしは腰かけた。