「あんたさぁ、姫ちゃんと喧嘩したんでしょ」 次の日、負のオーラを身にまとい登校したあたしに優姫が話しかけてきた。 「……何でしってんの?」 「琉莉チャンに相談されたらしいよ、ママが」 「あー…」 そうなんだ……。 朝から顔を合わせたのが、パパだけだったから、ママがどうなったのか知らないけど。 パパも何も触れて来なかったし。 優姫ん家のおばさんはママの数少ない友達だし。 「どうせ、先輩の事でしょ」 「……何でわかるの…」 「あんたが怒るって、滅多にないからね」 「……そうだね」