「それに琉莉は、心配してんだよ」 「…………」 「昔、俺が自分で部屋を散らかして、ガラスで血が出た事あるし」 「えっ…」 「怪我はなかったか?」 「……うん」 「ならいい」 パパはそれ以上の事は言わなかった。 ただ、あたしの頭をポンっと撫でてくれた。 あたしは自分の部屋に戻ると、ベッドに倒れ込んだ。 ――言い過ぎたって思わない事もない。 だけどあたしだって言い返す事もあるし、あたしだって間違った事言ってないもん。 今まで好き勝手してきた姫ちゃんにとやかく言われる筋合いなんてない。