LOVE★sick




パパはたぶん、何でこんな状況になったか薄々気づいてると思う。



あたしと姫ちゃんのいざこざを知ってるから……。



「天歌…」

「ママ…」

「…………」

「…ごめん」



ママには何も言えなかった。



ママの顔が悲しそうだった。



それでも、ごめん……。



あたしがパパの所に戻ると、ママはいなかった。



「琉莉の事は気にすんな」

「えっ…」

「頭ん中が容量オーバーで、戸惑ってんだよ」

「………」

「お前と姫歌の言い争いを聞いちまって、いろいろ混乱してるんだよ……」



パパ……。