「待った?」
「さっき来たとこです」
「そう。じゃ、行こっか」
「はい!!」
そっと繋いだ先輩の手は、すごく暖かかった。
「冷たっ…。やっぱ長く待ってただろ」
「あたし冷え性なんですよ。先輩の手は暖かいです」
「そうか?」
「でも冷たい手の人は、心が広いって言いますよ」
「じゃあ天歌は心が広いんだな」
「だといいですけどね」
あたしはやっぱり、先輩と一緒にいられるだけで充分だ。
『あの人、カッコいい〜』
『モデルさんかなっ』
やっぱり先輩はモテるなぁ…。
『隣りは彼女かな』
『美人だよね』
あ、あたしの事!?



