教室も、屋上も、購買も回ったけど、先輩はいなかった。 いったい何処にいるの!? あたしとすれ違いで部室にいたら骨折り損だから……。 「あっ、優姫!? 先輩来てないよね!?」 『先輩? 来てるわけないじゃん』 「だよね……」 ……あたしの思い過ごしか。 『あ、ちょっと待って、』 「ん?」 どうかしたのかな? 『部長から伝言。桐野先輩、保健室らしいよ。サボってたって』 「保健室!!」 そこはまだ調べてなかった!! 『ありがと、優姫!!』 「どーも」