「桐野の事?」
「はい……何か知りませんか?ちょっとした事でもいいですから……」
「ん〜…」
先輩の事を知る為には情報収集から。
だからあたしは文化祭以来の漫研部に出た。
ここの学校で頼れるのは田渕部長しかいない。
「あいつの学校は見ての通り、遅刻はするわ、早退はするわ、なのに成績はかなりいい」
「………」
「だけどプライベートはかなり謎に包まれてる」
「………」
「あいつのプライベートを俺は詳しくは知らないけど、聞くような仲ではないしね」
「………」
「聞いちゃいけない気もするけど」
「………」



