―――そんな疑問を抱えながら、文化祭当日を迎えた。
「いや〜…。似合う人は似合うね」
「優姫、褒めてんの…?」
「褒めてる褒めてる」
オバケ屋敷の午前中担当のあたしは、登校するやいなや、衣装に着替えた。
ボサボサな真っ黒のウィッグを被って、前髪は顔を隠すくらい長い。
ボロボロの白い浴衣姿で、顔も青ざめたように真っ白にメイクした。
これ、どー見ても貞子だよね!?
似合うって言われても嬉しくないんだけど!!
「浴衣から手作りなんて、凝ってあるね〜…」
「うん、」
そこは作った人に褒めたいよね。
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