パパも自分の跡を継いでくれるような人がよかったのかな。 「バーカ」 「パパ…?」 「天歌には夢があるだろ。俺は天歌が夢を持ってるだけでそれでいいんだ。夢を持つだけで、それでいいんだよ……」 「パパ……」 心に染みる事を言うパパはやっぱりカッコいいよっ!! 「音弥君入りまーす」 ――先輩っ!! 「天歌の夢を叶えてくれるのは、音弥君であってほしいよ」 「うんっ!!」 また撮影が始まった。 先輩は時間が経つにつれて、表情が変わっていく。 それはもちろん、いい意味で。