「出来たか?」 パパがやって来た。 「恭介さん、いい逸材を見つけましたね」 「だろ。今回ばかりは天歌にも感謝だな」 「…………」 それはあたしが面食いだって言いたいのか。 「服のサイズは大丈夫?緩くない?」 「大丈夫です」 「じゃ行こうか」 パパの後についで、先輩、あたしと続く。 あたしが撮影されるわけじゃないのに、緊張してしまう。 「最初は緊張すると思うけど、リラックスして」 「はぁ…」 「大丈夫、音弥君なら出来るよ」 「頑張ります…」 「――さぁ、始めようか」