入り口で何十階建てだろう、とか考えてる暇もなく、連れて来られた。 家賃はかなり高いだろうな〜…。 バイトとか何か働いてる素振りがない先輩を見ると、親のお金で払ってるって事。 「テキトーにくつろいでいいから」 「は、はい」 妙に緊張してしまう!! 「たいしたもんねぇけど、これで満足か?」 「はいっ!! 凄い所に住んでるんですね」 「まぁ…な。自分の稼ぎじゃねぇし、親に育てられてるって実感するし。 ……いつかはココを離れたい」 先輩……? なんだろう……。 先輩、この家嫌いなのかな…?