全くもって場違いなあたし。 いい加減、早くどっか行かないかなぁ〜…。 なーんて思ってたら。 「音弥なんかもう知らないっ!!」 そう言って、泣きながらお店を出ていった。 ……ちゃっかり、あたしを睨んで……。 「ごめんな、天歌」 「いえっ。あたしはいいんですけど……」 あの人泣いてましたよ、って言いたかったけど、今更あの人話題に出すのも嫌だった。 よくよく考えたら、昔の先輩って、あたし詳しく知らないんだよね……。 それから少しして喫茶店を出た後、先輩とぶらぶら街中を歩いた。