あたしは浮かれたテンションで、部室まで戻って行った。
「優姫、聞いて聞いて〜!!」
「っさいなぁ…」
「あ、ごめん……」
思いっきり優姫に睨まれ、思わず謝った。
「で、何?」
「さっき先輩に会った!!コレくれた!!あたし日曜に先輩とデートする!!」
「へ〜…。そりゃ念願叶ってよかったね。ただ、うるさい」
「うんっ!!行きたい所考えなきゃ!!田渕部長、先輩ってどんな所行きたそうですか?」
「だからうるさいって言っ――」
「桐野はね……。知らないな」
「そうですか…」
田渕部長ならいい案くれそうだと思ったのに……。



