『…ああっもうっ…!イライラするっ…!』
莉菜は無性に外に出たくなり久美に電話をかけた。
「……」
「…もしもしぃ?莉菜どうしたの〜っ?」
久美の声の後ろからは男女の笑い声と大音量の音楽が聞こえてきた。
『…今クラブ?』
「当ったり〜っ♪くみっきーべろべろんだよおっ♪もお〜っ!」
…いつもにも増してしゃべり方がうざったい…
相当酒を飲んでいるみたいだ…
『昼間ごめん…。やっぱあたしも行きたいんだけど』
「えぇーっ!当ったり前ぢゃあん♪さすが莉菜だねっ!絶対来ると思ったもんね〜っ♪」
『…ありがとっ。ぢゃあ今行くね!』
莉菜は早々と電話を切り
化粧を済ませた後
部屋の窓から夜の街へ出掛けた。
