言われ慣れている言葉のはずだった なのに何故か、心が悲鳴をあげていた 私は、この卒業式という特別な日に 何かを期待していたのかもしれない 最後くらい、いいこと、言うかなって その言葉は、とても力を持っていて 私の心をずたずたに引き裂いた 涙は出なかった だって私は、誰にも女と認識されない 男のような、女だから