伊藤は田村が怯んだ隙に サッと抜け出した 俺は安堵し、とっさに 壁の裏に隠れた 伊藤の気配が去ると 俺はその場に座り込んだ 俺はなんて意気地無しなんだろう もし、あそこで止めに入っていたら 後悔の念が胸に巣食う