真奈ちゃんはそう言うと、私の手を引いてゴールに向かった。 「この前言ったことって何だろ〜?」 「さ…さあ……」 私は適当にごまかしておいた。 『用意…』 ―バンッ 真奈ちゃんの時と同じようにスタートする。 「京介先輩〜!!」 「カッコイイ〜!頑張って〜!!」 取り巻きの女の子達が一斉に叫ぶ。 「先輩ー!!!」 私も負けじと声を張った。 バンッ ゴールのピストルと共に、ゴールテープを切る先輩。 「やった…!」 「すごい、京介先輩1位だよ由莉!」 「うんっ」 そして、約束通り先輩は…