「すごいですね!ゴール前で応援します!」
「おー、じゃあ1位でゴール出来たらそのまま由莉に抱き着くわ」
笑いながら冗談を飛ばす先輩。
その冗談がやたら嬉しくて、体育祭がすごく楽しみになった。
そして体育祭当日。
「真奈ちゃーん!頑張れ〜!!」
100メートルのゴール地点からスタート地点にいる真奈ちゃんを応援する。
『用意…』 ―バンッ
ピストルの音と同時に7人の走者が走り出す。
「真奈ちゃーん!!!」
真奈ちゃんは隣で走る子と競り合う。
…真奈ちゃん……!!
私は心の中で強く祈った。
ほぼ同時のゴール。
結果は……

