「真奈ちゃんの種目は?」

「私は騎馬戦と100メートル徒競走だよ!」

「あ、じゃあ真奈ちゃん一緒に騎馬組もうよ!」

「いいよ〜、由莉なら乗せやすそうだし」

「悠斗君と同じこと言わないでよー」

私は二人に全く同じ事を言われ、上はやりたくないと思ったけど到底私が他の子を持ち上げれるわけがなく、結局上に乗る羽目になった。





数日後。

「「せーの…」」

体育祭一週間前。

騎馬戦のメンバー8人2組で練習をする。

「やっぱ由莉軽くていいわ〜」

先頭に立つ真奈ちゃんが走り回る。

「ちょっ、危な…」

「でも、本当軽いよね、羨ましい」

後ろにいる二人も口を揃えて言う。