月日が変わり、6月。

じとじとと蒸し暑くなってくる中で、そろそろ体育祭を迎える。

この学校では、各学年7クラスが縦割りでチームを組み、そのチームで競い合うことになっている。

私のクラス2−5は、京介先輩のクラスである3−2と1年のクラスでは1−1と同じチームになった。


「良かったね!京介先輩のクラスと同じチームになれて」

縦割り発表の時、親友の真奈ちゃんが私に声をかける。

「うん、良かった!種目何にしようかな〜…」

「どうせなら、チーム対抗リレーとか出れば?先輩と一緒にできるかもよ?由莉、何気足速いし」

「何気は余分!褒めてんのー?」

「褒めてるよなー?真奈ちゃん!」