「あ、私は全然…」 「そっか、良かった」 そう言って先輩は私の頭を撫でた。 「そろそろ映画の時間だな、行くか」 先輩はまた私の手を握りなおす。 「あっあの…」 「ん?」 「さっきは…ありがとうございました…っ」 私は手を強く握ってお礼を言う。 「ばーか、当然の事だろ。ほら、とっとと行くぞ」 「はいっ」