「いいん、ちょう……?」


なに?
なんで、泣いてるの……?
わかんない……。
なんなの……?


「みどり君!」


そう言って、私からはなれていたみどりに抱きついた。


「みどり君、お願い……私、みどり君の為ならなんでもする……だから!」
「……ゴメン、委員長……その願いは聞けない……」
「……そんな……どうして……?」
「僕にはえみがいるから……」


委員長が泣いてる。


「行こう、えみ」
「うん……」


私はみどりに手を引かれ、教室の外に出た。


「みどり……怒ってる……?」
「うん、怒ってるよ……?」
「なん、で……?」


"バン"


「みどり……?」


壁に手を置いて、私を見下ろす。


そして、私にキスをした……。


「み、ど……りぃ……?」
「少し、黙てって……?」


一度はなれた唇がまた、私の唇に重なる。


みどり……?
どうしちゃったの……?
なんなの……?


私の頭は疑問でいっぱいだった。