恋と狼と陸上と…

「走るぞ」


圭吾さんは私にそういうと回れ右をして歩きだした。


「へ?」


私は意味のわからないまま、圭吾さんについて行った。


圭吾さんは駐輪場に止めてあるバイクの前に立つと、私にヘルメットを渡してくれた。


あれ?これ…今まで借りていたヘルメットとは違うものだった。明らかに小さい。女の子用?


そして圭吾さんはいつものヘルメットをかぶってバイクを駐輪場から出した。そしてバイクにまたがる。


「行くぞ」


私は慌てて後ろに乗った。3回目なのでもう乗る要領はわかっている。


バイクは低いエンジン音を響かせ走り出した。