恋と狼と陸上と…

「び、びっくりして、こ腰が抜けました」


「あ?」

もう私は放心状態・・・マジ怖い・・・心臓止まるかと思った。


「ほら」とその人は私の手首をつかみ、を勢いよく引っ張って立たせようとしてれた。


その人の腕の強さに体は浮いたけど、腰が抜けてるんだから、立ち上がれない。


浮き上がった体は、引っ張られた勢いの分だけ、落下速度も速い。私はそのまま崩れ落ちそうになった。


「あぶねえ」

その人は私を抱きとめてくれた。


「立てねえのか?」

私はその人に抱きしめられた形になったまま、その人に聞かれた。


「こ、腰が立ちません」

私はその人の腕の中で真っ赤になりながら言った。


たとえ、助けてもらった状況であるとはいえ、男の人に抱きしめられるなんて、生まれて初めてのこと。その胸の大きさと、抱きしめる腕の心地よさに酔ってしまいそうだった。