恋と狼と陸上と…

お財布がない焦りと、お金を持ってないのにお茶をレジに持ってきた失態に対する羞恥と、おばさんのイライラ声・・・私はパニックになった。


…どうしよう…どうしよう…どうしよう…


その時、私の後ろにうちの制服を着た背の高い男の人が並んだ。


「この人が一緒に払います!」


私はとっさにその人の腕を掴んで言ってしまった。

私はその人も見ずにおばちゃんに言ってしまった。


「あ?」

その人は短くそう言った。


「あっ、そう」

とおばさんはその人がレジに置いていたコーヒーも一緒にレジに打ち込んだ。



「294円」

もうおばさんには愛想もない。


「マジかよ」

背の高い人はそうつぶやいたものの、300円出して、6円おつりを受け取った。