「ふ~ん…でもそんなにかっこいいなら綺麗な彼女とかいるんでしょ?」

私は美世のハートの目をつついてやるように言った。


「それがいないんだなぁ。女を寄せ付けないんだって!だから彼女もいないってこと!」

なぜか勝ち誇ったような顔の美世。


「えー、それってホモなんじゃないの?」

私がさっき絵里さんによってレズの道に開眼しそうになったのもあるしね。


人はわかんないよ!そういう人に限って○○なんて言うしさ。自分の筋肉とか強さに陶酔する男は、男の方に興味があるんだってワイドショーで見たことある!

「どの口がそんなことを言ったぁ」

美世が私のほっぺを思いっきり左右に引っ張った。


「痛いれひゅ…ごめんなひゃい…」

私はほっぺを引っ張られているからちゃんと発音できない。


「なめたこと言ってんなよ」

ひゃー!美世様の怒り。美世は美人顔の分、怒ると迫力があって、怖い。童顔の私には到底真似できない。