最近、クラスにカップルがかなりでき始めてるような気がする。



【え"-?!あの仔が?!】とか、


【あんな奴と?!】とか、

そんなビックリカップルも、続々と出現。

勿論、あたしに彼氏なんているわけがない。

身長コンプレックスを抱いている、このあたしに。




あたしの友達の凛には彼氏いるけど・・
それ以外のあたし含めての4人はいない。


最近、凛はメールばかりしてる。



「り-んッ!!誰とメールしてるの?」


凛の手元を見ながら話しかけ、
答えは分かっているにも関わらず、あたしは問いかけた。



「んー?あ、これ?啓ちゃんだよ-。」

「彼氏か・・」


「そだよ-。」

幸せそうな顔をして言う凛に対して、
またか・・という
呆れた顔をして見るあたし。



「っま、あたしには無縁だな-。」

ため息をつきながら言った。



「え?!そんなことないよー!!かえでにもきっと彼氏が出来るって!!」

真剣な顔をして凛は言ってくれた。


少しだけど嬉しかったような気がした。
言葉では表せられないけど、
何か心がホッとしたような感じ。

「ははッどうだろねー。てか、ハサミ貸して-><」

「出来る、出来る!!あ、ハサミねー。どーぞッ」


「さんきゅ-。」

そう言って、凛の2つ横の自分の席に座った。