最近、病院へ行く時は病院の近場にある花屋でお花を買って鞠哉の病室へと行く。 お花を花瓶に飾ると、鞠哉はかなり嬉しそうにニコニコと笑う。 そして、お花ともう一つ欠かせないのが、サッカーボール。 病院の裏にある大きな広場で、外は肌寒いのに何故かサッカーをしたがる。 あたしと鞠哉は笑いながらボールを蹴り続ける。 そんな毎日が続くのだけれど…未だにあたしの事を思い出せないらしい。