鞠哉のお母さんのこと、修兄のことは分かっているのに、あたしのことだけ忘れられている。 でも、どうしても思い出して欲しくて毎日毎日病院に通った。 305号室に入って、鞠哉言われること。 「あ、今日も来てくれたの?橘さん。」 もう、"かえでちゃん"とか"かえで"とは呼んでくれないんだね… 何もかも、あたしのこと忘れてしまったんだね。 心が痛いよ… 苦しいよ…