「はぁー…」

深い溜め息を付くあたし。




夏休みに入ったら普通、彼氏と海とかプールに直行っしょ?!
なのに…なのに…



「かえでー見てみて!!アメンボがおんで!!」






「…(怒)何であたしまでプール掃除せないけんのじゃー!!?」


っま…理由は簡単。


「…だってー、俺、副生徒会長やから…それに、掃除終わったら二人で泳ごうや★」

かなり呑気だ…


「…んで?会長は?」

あたし達だけプール掃除させられてて、会長とか役員の姿が見えない…


「会長はー…゙僕は来年、受験の為、塾に行くから、君たちだけでしておいてくれ。゙ってさー…んでー役員は…」


「…ぶは。あっはははは。」


「…え、何笑てんの!!」


「だっ…て…まぢで…会長の言い方に…そっくり……なんだもん。」


「そーかー?」

不思議そうにする鞠哉。

そして、あの言い方がツボってしまったあたしは、笑いすぎてお腹が痛い。
それにしても、鞠哉の会長のモノマネは激似だった。