…ジリリリリ!! 大きな音で、目覚まし時計が鳴る。 少し、不機嫌そうに起きるあたし。 あたしの手には、タオルと携帯電話。 ゙夢゙じゃなかったんだ…と心の中でそっと思うあたし。 制服とカバンを持って、階段を下りる。 トントントン… ガチャ。 リビングに繋がるドアノブを握り、開けた。 ドンッ 【わわっ!!】 人が足に引っかかり、倒れそうになった。 また修兄だろうと思い、一応避けて、ソファーの上に物を置いた瞬間… 「んン゙ー…」 少しだけ、声が聞こえた。 …え?! 何か、聞き覚えのある声。