桃城先輩はゆっくりと後ろを振り向き、大きなため息をついた。 「はぁー…そ、そうだね。戻るとするよ…」 嫌々そうな顔をして、あたしの頭を3度ポン、ポン、ポンと軽く叩き、女子のかたまりの中へと行った。 あたしは、時計を見た。 丁度10分前になったから、若干小走りで、自分の教室へと向かった。