「わかった! 僕が今ここにいることが一番大事なことってことですね」 そう声を上げたのは、なんと要くんでした。 「僕、よくわかったわね!」 「うん、だってよく夢の中でパパが言ってるもん」 「みなさん、彼の説明でわかって頂けたでしょうか?」 「カナメ……」 と、彗さんが膝の上の要くんを強く抱きしめました。 そこにいたみんなが、要くんの一言で、なんだか大事なメッセージを受け取った気分になったのです。