『たかや』って誰だ? 「姉貴、起きろ! 起きろ、起きろ、起きろっ!」 脳細胞が一万個は死滅したな、と思うくらいに、力任せに姉の身体を揺さぶりました。 きっと、心の底にウズウズと湧き上がった奇妙な感情に気付きたくなかったのだと思います。 「うるさいわね! せっかく良い夢見てたのに!」 目を覚ますなり、拳を振り上げて僕に食ってかかった姉蓮は、いつもの気の強さ丸出しの鬼姉でした。 が、薄っすらと頬に残った涙の跡が、キュゥっと僕の胸を小さく締め付けます。 何故だ、何故こんなに胸が騒ぐんだ……