「その通り」


「!!??」


三階の窓から、頬杖をついてこっちを眺めているのは葉月だった。


「僕が好きなのは、君だけだよ。ごめんね。定員は一名までなの」


「はっ葉月君!!」


滑稽だった。


女の子達の世界の終わりのような顔。


「ほら、後輩が呼んでるよ。“亜紀”」


「うっ…うん」


「ごめんね。僕が好きになるのは彼女だけだ」